公開：2024年9月

抗がん薬
Q&A

患者さんから薬剤師さんへのQ＆Aです

ジェネリック医薬品とは何ですか

ジェネリック医薬品とは、一番最初に開発された薬の特許が切れた後に作られた、同じ有効成分と量を含み、品質や効き目、安全性も同じ薬のことです。一番最初に開発された薬は新薬や先発医薬品と言われ、その特許切れ後に開発されたジェネリック医薬品は後発医薬品とも言われます。ジェネリック医薬品は、先発医薬品と品質、安全性などが同じであるかを確認する試験をして、厚生労働大臣の承認を受け、国が定める基準、法令に基づいて製造、販売されています。先発医薬品よりも開発費用を低く抑えられるので、低価格にすることができ、患者さんの経済的負担が軽くなります。
なお、抗がん薬のなかには、生物の力を利用して作られたバイオ医薬品と言われる薬があります。ジェネリック医薬品のように、一番最初に開発された新薬である先行バイオ医薬品の特許が切れた後に、同等／同質の有効成分と量を含み、品質や効き目、安全性が同等／同質の薬が国の承認を受けて製造、販売されており、バイオシミラーやバイオ後続品と言われています。バイオシミラーも先行バイオ医薬品より低価格で経済的負担を軽くすることができます。
抗がん薬には、ジェネリック医薬品やバイオシミラーが販売されているものもありますので、医師や薬剤師に相談してください。

参考文献
1）厚生労働省 : 後発医薬品（ジェネリック医薬品）の使用促進について.
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kouhatu-iyaku/index.html（2022年10月1日閲覧）
2）厚生労働省 : バイオ医薬品・バイオシミラー講習会.
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000132762_00005.html（2022年10月1日閲覧）

回答いただいた先生広島赤十字・原爆病院　薬剤部　
部長　樫本考司　先生

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