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副作用が起きたら、抗がん薬を止めた方がよいですか
公開:2024年9月
抗がん薬
Q&A
患者さんから薬剤師さんへのQ&Aです
患者さんから薬剤師さんへのQ&Aです
Q.
副作用が起きたら、抗がん薬を止めた方がよいですか
A.
A.
抗がん薬によっては、起きるかもしれない副作用を抑える薬をあらかじめ一緒に使って予防することがあります。しかし、それでも副作用が現れてつらさを感じる場合は、副作用を抑える薬の量や種類を変えたり、患者さんの体調を見ながら、減量といって抗がん薬の量を一時的に減らしたり、休薬といって抗がん薬を使わないお休みの期間を設けたりすることがあります。
抗がん薬の量が減ったり、薬の治療がお休みになると、がんが進んでしまわないか心配になるかもしれませんが、一時的に減量や休薬をしても治療効果が変わらないことがわかっている薬もあります。また、早めに減量したり休薬したりすることで、その患者さんに適した薬の量などがわかり、治療を長く続けることにもつながります。つらい副作用をがまんして無理に治療を続けると、体力を消耗したり、治療への意欲が低くなる恐れもあります。抗がん薬の治療では、副作用による体と心への負担を調節しながら治療を続けられるようにすることが大切です。患者さんから副作用がつらいと電話が入った場合、薬剤師は医師と相談して「この量に減らして飲んでみてください」などお伝えすることがあります。
抗がん薬の副作用に不安を感じるときは、患者さんの自己判断で薬を飲むことを中止したり飲む量を減らしたりせずに、早めに医師や薬剤師に相談してください。
参考文献
1)厚生労働省 : 重篤副作用疾患別対応マニュアル.
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/topics/tp061122-1.html
(2024年7⽉1⽇閲覧)
2)「臨床腫瘍薬学」(日本臨床腫瘍薬学会/編), じほう, 2019
回答いただいた先生
獨協医科大学病院 薬剤部
課長 外山智章 先生
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