A.
患者さんに安全に安心して薬を飲んでもらうために、薬剤師がチェックしておきたいことがいろいろあるので尋ねています。
医師が書く処方箋にある情報だけでは、患者さんが今かかっている病名や病状、治療の全体像などが薬剤師にはわからないため、患者さんが薬局に来たときにいろいろなことを聞いて、処方箋に書かれた薬の種類や量、飲み方などが患者さんに合っているか、他の医療機関や診療科から処方されている薬はあるか、いくつかの薬が処方されている場合には飲み合わせに問題がないかなどをチェックし、必要に応じて医師に確認することが薬剤師の大事な役割となっています。女性の患者さんの場合には、赤ちゃんへの影響を確認するため、妊娠中や授乳中か、その可能性はあるかなどを尋ねることもあります。2回目以降の来局時には、薬を飲み始めてから副作用などの体調の変化はあるか、薬の飲み忘れはないか、薬の形や大きさ、味などが原因で飲みにくい薬はないかなども確認します。処方箋に患者さんの検査値が印字されていることがありますが、これも患者さんの体が薬を処方して大丈夫な状態にあるかを薬剤師が確認するために活用しています。
参考文献
1)「臨床腫瘍薬学」(日本臨床腫瘍薬学会/編), じほう, 2019