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薬剤師は、薬の専門家として医師や看護師などの医療・介護スタッフと連携しながら、患者さん一人ひとりに適したがん薬物療法を安全に配慮しながら行う役割を担っています。例えば、がん治療のために処方された薬の種類や量などが患者さんに適しているか確認し、使用される薬の情報を患者さんに伝え、治療計画に沿って正しく薬を飲めているか、抗がん薬の効果や副作用があるかなどを確認し、副作用を軽くする方法を検討するなどしています。
がん治療のなかで薬剤師が患者さんと直接対面する機会としては、病院の外来や入院時、薬局の窓口、在宅医療を受けるときなどがあります。また、患者さんと直接対面しない場面でも、抗がん薬などの在庫や情報の管理、治験業務、薬物療法の安全管理などの責務を果たしています。 病院や薬局によっては、がん治療で用いられる薬などについてより専門的な知識をもつ薬剤師が在籍していることがあります。
参考文献
1)「臨床腫瘍薬学第2版」(日本臨床腫瘍薬学会/編), じほう, 2019, 850-851.